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武士道について

封建社会の日本における武士階級の倫理及び価値基準の根本をなす体系化された思想一般をさす。形而下も含めた宇宙において己の存在を確立するための「家」を媒介とした社会との契約の一種であるが、封建社会で隷属する立場の女性は、この主体となることはできない。 エリートがオピニオン・リーダーとなった時代の教育者で思想家の新渡戸稲造は、欧米の宗教観と比べて日本人の自己の確立のため一面では社会における実用主義を推奨し、もう一面では人間が持つべき義務とそれを支える誇りとしての「武士道」を著した。 文学・思想に大きな足跡を残したキリスト者達(新渡戸、内村鑑三、植村正久など)による異文化接合の形として顕われたのが、もう一つの「武士道」である

近世における武士道の観念

武士(さむらい)が発生した当初から、武士道の中核である「主君に対する倫理的な忠誠」の意識は高かったわけではない。なぜなら、中世期の主従関係は主君と郎党間の契約関係であり、「奉公とは「御恩」の対価である」とする観念があったためである。この意識は少なくとも室町末期ごろまで続き、後世に言われるような「裏切りは卑怯」「主君と生死を共にするのが武士」といった考え方は当時は主流ではなかった。体系付けられたいわゆる武士道とは言えず、未熟である。なお、武士道を語るとき「君、君たらずとも、臣、臣たるべし」といった言葉がしばしば言われるが、これは江戸時代の武士道成熟期には見られなかった考え方である。明治時代、事実上武士が滅び、その思想のみがいたずらに活用されだした武士道爛熟期にあって、元武士階層出身者が中心となって臣民教育政策が施されたが、これはそこで歴史観が改められるのと同時に造られた標語である。

[Wikipediaから引用]

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